
こんにちは、ぐっきんです。
シャープがついに7000人規模のリストラを決行していくことになったようですね。
現在シャープの社員数は4万3511人と言われているので、およそ6分の1ほどの社員をリストラするということなので大問題ですよね。
今回はこれだけ大規模のリストラが行われることになってしまった理由とリストラされてしまう人のその後についても考えてみたいと思います。
目次
シャープがついに7000人をリストラへ
前提としてシャープのリストラ問題がよく分からないという方の為に、ゼロから説明していきますね。
このような大規模リストラになってしまった原因として、主に以下の2つの原因があります。
- シャープの大赤字決算
- ホンハイがシャープを買収
まずはこちらの2つを1つずつ見ていきましょう。
シャープの大赤字決算
シャープの赤字はここ数年で一気に膨れ上がってしまいました。
2016年3月期業績はなんと、
営業赤字1619億円、最終赤字2559億円
という大赤字を計上しています!
ちなみに僕は去年もシャープの赤字問題について記事を書いているのですが、2015年も2000億円以上の赤字を計上していました。
う〜ん、2年連続は流石にキツイですね。
シャープはどうしてこんな赤字になってしまったのでしょうか?
赤字の原因は?
これは過去の記事でも書いたのですが、赤字事業の温存が一番の原因になっています。
主に、
- 太陽電池
- 液晶パネル
の2部門です。
太陽電池は収益の柱を増やす為に参入しましたが大失敗。
液晶パネルは韓国のLGに大幅にシェアを奪われてしまいました。
シャープの液晶テレビはLG製品に比べたら価格が高いので、価格競争で負けてしまった感じですね。
詳しくは過去のこちらの記事を参考にしてみてください。
ホンハイがシャープを買収
2016年2月、ついにホンハイという台湾の企業がシャープを買収することが決定しました。
その額、3888億円。
これが高いの安いのか正直僕には分かりませんが、大幅赤字の企業にこれだけの出資をするというのはおそらく破格の条件なのではないでしょうか?
だからこそシャープもホンハイに会社の命運を委ねることにしたのだと思います。
そもそもホンハイってどんな会社なの?
そもそもホンハイはそんなにすごい会社なのでしょうか?
日本人からしたらあまり親しみのない会社なので、そもそもどんな会社なのか謎ですよね。
なので簡単に紹介すると、ホンハイは主に電子機器の受託生産をしている会社です。
しかもなんと、
AppleのiPhoneの製造も請け負っている会社なのです。
こういった自社製品を持たずに製品の製造だけを請け負うビジネスをEMSと言ったりします。
つまり商品開発や販売活動などはせずに製品の製造だけに特化した会社というわけですね。
ちなみにソフトバンクのPepper君もホンハイで製造を請け負っているということなので、その技術力は間違いなく世界トップレベルと言ってもいいでしょう。
なぜ7000人ものリストラが行われるのか?
そんなホンハイに買収されるシャープですが、最初からリストラするという条件で買収されたわけではありません。
むしろ最初はホンハイ側もできるだけリストラはしない形で買収をする予定だったようです。
しかし、交渉が進むにつれて以下のようにリストラに関する条件が変わっていきました。
3月『リストラはしない』
4月『40歳以下はリストラしない』
5月『やっぱり3000人はリストラが必要』
6月『ダメだ!7000人はリストラしましょう!』
と段々ホンハイの意見が変わってしまったようです。
こんなの約束が違うじゃないか〜!ということで騒ぎになっているというわけです。
悪いのはホンハイなのか?
しかし、世間の声は意外とシャープに対して優しくないようです。
シャープの内情はホンハイ側が予想していたよりも遙かに酷かったんじゃないかという意見が多いです。
世間の声を調べている中で絶妙な例えがあったので引用させてもらうと、
「まずいカレーぐらいだと思ってたら肥溜めだった」
という表現がありました。
だとすればホンハイもビックリしてリストラを決行する決断を下すのも分からなくはないですね。汗
株主の怒りもかなりのようで、
「シャープはもっと早く1万人ぐらいリストラするべきだった」
との意見もありました。
厳しい声ですが、これは致し方ない部分も大いにあるような気はしますね。
今後のシャープはどうなる?
ホンハイの会長であるテリー・ゴウ氏はこう語っています。
「日本式のやり方が、会社にとって利益がないと判断したらきっぱりカットしたい」
「シャープには素晴らしい技術力とブランド力があり、1+1を3、4、5以上にする自信がある」
「まずは海外から手をつけ、適正な経営コストの会社にしたい」
「(日本ではチームプレーが称賛されるが)個人ごとの業績を評価し、信賞必罰の制度を採用する」
「まずは全社員に実施している給与カットを元に戻し、信賞必罰で実績のある人に報いたい」
これらの言葉から感じられるのはハッキリとした成果主義ですね。
つまり、無駄な事業や人はどんどん省いていくという姿勢なのかなと思います。
リストラというのもその中の1つということですね。
でもここまで傾いてしまった業績を立て直すにはそれほどの劇薬が必要なのも確かなのだと思います。
給与カットを元に戻すということなので、生き残った社員にとってはプラスになるリストラになるのかもしれませんね。
これからのホンハイの経営手腕には要注目ですね!
リストラされる社員に退職金はどのぐらい出るの?
さて、リストラされる社員の待遇はどのようになっているのでしょうか?
通常大企業の場合、50歳前後での退職金は2000万円前後になることが多いようです。
なので、おそらくそのぐらいは出るのではないでしょうか?
また、早期希望退職をすることで割増退職金というのがもらえるパターンあるようです。
前回3000人規模のリストラを行った際は割増退職金はおよそ750万ぐらいとも言われていたようですが、実際はそこまでもらえるかどうかは怪しいところですね。
今のシャープの現状を考えると割増が出るかどうかも微妙かもしれません。
しかし仮に1人あたり2000万円の退職金だとしても、7000人を一斉にリストラすると、1400億かかる計算なのですがその辺りは大丈夫なのでしょうか?汗
ただ、いずれにしてもシャープの社員は1つの決断を迫られることになりそうですね。
リストラされた後の就職先は?
リストラされた社員はその後どうすのかも気になるところです。
シャープの社員には大きく分けて、「技術畑」「営業畑」の2種類がいます。
プロの見立てでは、技術畑の社員は他でも欲しがられる可能性は高いが営業畑の社員はなかなか厳しいということのようです。
確かにシャープの技術力は非常に高いので技術屋は需要がありそうですよね。
営業畑出身で50歳を越えてからの再就職となると非常に厳しいというのが現状かもしれませんね。
リストラされる前に考えておくべきこと
ここまでシャープのリストラ問題に関してツラツラと語ってきましたが、大事なのは会社がどうなるかというよりも、社員個人の生活が危険にさらされてしまうという事実です。
正直こうなってしまうと、会社は一切責任を取ってくれません。
もちろん国も面倒を見てくれません。
そうなると最終的に一番重要なのは、国や会社に依存せずに生きていく力を身につけることじゃないかと僕は考えています。
実際に僕は去年会社を辞めて独立しました。
それからは会社員時代よりも多くの収入を得ることもできています。
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