こんにちは、ぐっきんです!
あなたは『嫌われる勇気』という本を読んだことがあるでしょうか?
もし読んでいないとしたら、このタイトルからどんな内容を想像できるでしょうか?
僕はこの本から非常に沢山の気づきをもらいました。
そんな「嫌われる勇気」を読んだ感想を書いていきたいと思います。
目次
『嫌われる勇気』ってどんな本?
簡単に説明してしまうと、
”アドラー心理学に精通した哲人”と”変わりたいと願いつつも変われない青年”の対話を描いた作品です。
二人の対話を通してアドラー心理学の主要な部分を学ぶことができます。
これまでもアドラー心理学の本は沢山ありましたが、イマイチ分かりづらかったんですよね。
なんというか教科書みたいで全然頭に入ってこない感じでした。
でも嫌われる勇気では、ちょうど青年が読者の考えてることを代弁してくれる感じですごく理解しやすかったです。
「そうそう、その疑問ぶつけてくれてありがとう」みたいな。笑
これ1冊でアドラー心理学の全てが分かるとは言いませんが、少なくとも入門編としては最適の一冊ではないかなと思います。
まず抑えておきたいアドラー心理学の3つの原則
まず最初に知っておいてほしいのがこちら。
アドラー心理学の根底には3つの考え方があります。
- 全ての悩みは、対人関係の悩みである
- 人は今この瞬間から変われるし、幸福になれる
- 問題は能力ではなく、勇気である
アドラーはこの3つの原則を踏まえた上で、どうすれば人は幸せになれるのかを提唱しています。
全ての悩みは、対人関係の悩みである
この考え方は、衝撃的であると同時に、とても納得できるものでした。
結局、僕自身も悩みを深掘りしていった時に、最後に残るのは全て対人関係に関する悩みのような気がします。
例えば、「自信がない」というのも人と比べるからですし、「優しくなりたい」というのも人からよく思われたいからだったりします。
もし、宇宙でたった一人になったとしたら、全ての悩みはなくなるというのがアドラーの考え方です。
まさにエヴァンゲリオンでいうところの人類補完計画が遂行されれば人の悩みは消えてなくなるということですね。(エヴァ分からない人はごめんなさい)
人は今この瞬間から変われるし、幸福になれる
僕はこの部分を知ったときに、希望が持てると同時にとても残酷な事実だとも思いました。
だってこれは裏を返せば、
人生の全ての責任は自分にある
ってことですからね。
自分が不幸なのは親のせいでも、恋人のせいでも、時代のせいでもありません。
全ては自分で選んできてしまったせいだとアドラーは言います。
そこを受け入れられるかどうかで、アドラー心理学との相性が決まります。
「そんなことはない!私はあの人のせいで人生をめちゃくちゃにされたんだ!」という考えが捨てられない方にはこの本は向いていないかもしれません。
ちなみに僕はアドラーの考え方は全然受け入れる方です。
たとえ現状にどれだけ問題があったとしても逆転可能ということですからね。
それはすごい希望ですよね。
ただし、もちろんそれは言うほど簡単なことではありません。
アドラーは幸福になる為に、たった1つだけ必要な資質があることを語っています。
問題は能力ではなく、勇気である
そう、ここで必要になってくるのが勇気なんです。
勇気という言葉はアドラー心理学において核となるキーワードです。
全ては勇気があるかどうかなんです。
僕の解釈で「嫌われる勇気」を3行にまとめるとこうなります。
人は自分の意志でいつでも変わることが出来る
↓
だけど対人関係を気にしてしまいそれがなかなか出来ない
↓
だから嫌われる勇気を持つことが大事
シンプル過ぎて怒られるかもしれませんが、僕はそう解釈しています。
結局ネックになるのは対人関係における勇気なんですよ。
その中でも一番大きいのが嫌われたくないという感情です。
ここをどう考え乗り越えていくのかがこの本には詳しく書かれています。
この記事に書いてある考え方に共感できれば、アドラー心理学との相性はいいと思いますので、ぜひ手にとって読んでみてください。
『嫌われる勇気』から学ぶべきこと
『嫌われる勇気』を読んで僕が一番学んだことは、
生きるうえでの態度です。
もう少し具体的に言うと、
人生で出くわす様々な出来事に対して、どう考えどう行動するか
ということ。
そして、それは自分の意志で変えられるということです。
僕は麻雀が好きなので、この本を読んだ時に麻雀に似てるなーと思ったんです。
麻雀って最初に配られる配牌がめちゃくちゃバラバラでものすごく落胆する時があります。
でも、配牌で全てが決まらないのが麻雀なんです。
そこから自分なりの工夫でどうにでも手を変えていくことができるんです。
場合によっては人の力を借りて手を進めることもできます。
そして、それを選択するのは自分なんです。
麻雀分からない方本当にごめんなさい!笑
でも、要は与えられた環境や境遇で全てが決まるわけじゃないってことです。
どんな状況だったとしても、何かを工夫したり、時には人の力を借りたりしながら自分なりの理想形に向かっていく。
そういう態度がなによりも大事なんじゃないかと、「嫌われる勇気」を読んで改めて感じました。
「嫌われる勇気」の中で一番心に残った名言BEST3
最後に僕がこの本の中で心に残った名言を3つ紹介します。
第3位 「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。
これは個人的にはめっちゃ勇気づけられる言葉でした。
迷ったらここに立ち戻ればいいんだなという指針になります。
例えば、キングコングの西野さんなんかは、人を楽しませるとかワクワクさせることを確固たる指針にしているから、あれだけ炎上してもその道を突き進んでいけるのだと思います。
あの人こそ、まさに「嫌われる勇気」を体現しているような人だと思います。
見習います。
第2位 人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ
僕はこの本を読んでいる中で「意味付け」という言葉がキーワードとして頭に浮かびました。
物事にどう意味をもたせるのかで世界は変わります。
例えば、意味付けを変えることが出来れば、過去だって変えられると思うんです。
嫌な出来事が過去にあったとしても、それをただ悔しいと思うのか、それともいい経験だったなと思うのかはあなたの自由です。
人生を変えるということは、物事に対する意味の付け方を変えるということなのかもしれませんね。
『人生に意味なんてない』とよく言われたりします。
でもだからこそ、そこにそれぞれが意味を見出すのが生きるということなのではないでしょうか。(哲学っぽいことを言ってみました笑)
第1位 「神よ、願わくばわたしに、変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ」
このフレーズは、厳密に言えば嫌われる勇気オリジナルの名言ではなく、他の小説から引用されていたものです。
でも、あまりにも強烈に印象に残ったので1位に選びました。
むしろアドラー心理学の目指すところはここに集約されるんじゃないかとすら思います。
変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵を持つ。
簡単ではないですが、僕はこの言葉に出会えただけでもこの本を読んだ価値があると思いました。
最後に
正直嫌われる勇気の書評を書くのはすごく大変でした。笑
内容が深すぎて何をどうまとめていいか分からないんですよね。
実際に書きたいことはまだまだ山ほどあったんですが、内容を細かくまとめるよりも、この本がどんな人に向いている本なのかが伝えられればいいなと思って書きました。
もしまだ読んだことない人に興味を持ってもらうきっかけを与えることができたら嬉しく思います。
それでは。
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