こんにちは、ぐっきんです。
皆さんPDCAサイクル回していますか?
「う〜ん、なんとなく大事なのは分かるけど具体的にどういう風に回していけばいいのか良く分からない」という方も多いのではないでしょうか?
というわけで、今回は具体例を交えながらなるべく分かりやすくPDCAサイクルについて説明していきたいと思います。
目次
PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルというのは、アメリカの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミング博士が提唱し、日本に持ち込まれたマネジメントの概念の1つです。
そのためデミング・サイクルと言われたりもしています。
僕の中では分かりやすく『成長サイクル』と言ったりもしています。
ゲームで言えばレベル上げのような感覚だと思ってもらうと分かりやすいかもしれません。
PDCAサイクルの意義
PDCAサイクルはどのような過程で仕事を運営すればより効率的、かつ質を安定させるのかを探っていくための管理手法です。
なのでPDCAサイクルを回せば回すほど、業務の効率化やサービスの質が向上していきます。
すると企業はより少ない資源で利益を得られるようになります。
(※ここで言う資源というのは、ヒト、モノ、カネ、などの資源を指します。)
元々は主に製造業で使われていた手法でしたが、今では個人から大企業までの幅広いビジネスマンがこのサイクルを取り入れて日々の業務をより生産性の高いものへと向上させています。
PDCAサイクルは4つのサイクルから成り立っている
PDCAサイクルという名前は「Plan」「Do」「Check」「Action」の4つの単語の頭文字を取ってつけられています。
以下にそれぞれの単語を説明します。
Plan(計画)
業務の目標を設定し、そこを達成する為には何が必要なのかの仮説を立てる。
そして立てた仮説に対してどんな行動をすれば良いのかをかなり具体的なレベルに落としこむ。
この際に、成果目標と行動目標の両方を設定していきましょう。
チェック
計画段階で重要なのは、目標をきちんと数値化して落としこむということです。
「赤字にならないようにしよう」みたいなぼんやり目標ではダメということですね。
Do(実行)
Pの段階で立てた計画に対し、業務を実行していく。
ここで大事なのは行動目標に対する進捗状況を定期的に確認しながら実行していくいうことです。
Check(評価)
P⇒Dとやってみて、実際に目標を達成できているのかを検証する。
もしも目標の数値に足りていな場合は、PとDのどちらかに問題があるとうことになります。
ここでもきちんと数値化して検証するということが重要になってきます。
Act(改善)
Checkの段階で見つかったネックとなる部分を改善する。
改善案を出したら次の計画を立て、新たな仮説を立てていきます。
ここでは次の計画に繋がるような改善案を出すことが重要になります。
そうすることでスムーズに次のPDCAサイクルを回すことができます。
イメージは螺旋階段
成長というのは案外直線的なものではありません。
クルクルと回りながら螺旋階段で少しずつ上に登っていく感じに似ています。
PDCAサイクルというのはまさに螺旋階段そのものだと思います。
このような表現をスパイラルアップと言ったりもします。
うまく回らないこともある?
PDCAサイクルがうまく回らない場合にありがちな原因に以下の2つがあります。
PとDしか回していない
計画を立てて実行するまでは良いのですが、評価をしない人がかなり多いです。
評価をしないということは改善もしていないということなので、これでは全く成長しません。
PDCAサイクルの醍醐味はむしろCとAにこそあるので、必ずそこまでやるようにしましょう。
目標を数値化していない
これも本当にありがちな要因です。
例えば、「チームプレイを重視して効率を上げていきましょう」なんて目標を掲げても測定出来ないわけです。
なので目標は必ず測定できるように数値化していくこと心がけていきましょう。
PDCAサイクルの具体例
シンプルにビジネスにおいて月間売上100万円というところを目標とした時にどういう風にPDCAサイクルを回していくのかを見ていきましょう。
ちなみにPDCAサイクルは仕事にもよるとは思いますが、基本は1週間単位で回していくことをオススメします。
計画
まずは売上目標100万円に向けた計画を具体的に立てます。
今回は2万円の商品で考えてみましょう。
100万円売るためには商品を50個売る必要があります。
成約率が約10%だと仮定した場合に毎月お客さんを500人集めれば約100万円の利益が見込めることになります。
そこで最初の計画をこのように立ててみました。
売上目標:100万円
商品単価:2万円
成約目標:50件
集客目標:500人
チラシ配り:3000件
1日の行動目標:チラシ配り100件
チェック
ここでは金額目標と行動目標の両方を設定するのが大事です。
どちらか片方だけだとあまり意味は無く、あくまで目標と行動が連動していることが大切です。
実行
しっかりと計画を立てたら、次はそれに沿って実行していきます。
ここでは行動目標に対する進捗をチェックしながら行っていきましょう。
評価
1週間経った時点で実行してみた結果を見ていきましょう。
売上:10万円(目標は25万円)
成約件数:5件(目標は12〜13件)
集客人数:50人(目標は120〜130人)
チラシ配り:300件(700件)
例えばこのように計画には全然届かない結果になってしまったとしましょう。
このデータを見たところチラシ配りが全然間に合っていないということが分かります。
チェック
ここで重要なのは、きちんとデータを取って数字で視えるようにしておくということです。
感覚値でやると見当違いの部分に原因を見出してしまうことがあるので、データを取るということはしっかりやっていきましょう。
改善
原因がある程度分かったら、次はそれを改善していきます。
先ほどの例で行くとチラシ配りが間に合っていないことでしたね。
なので、まずはなぜチラシ配りが間に合っていないのかを突き止めましょう。
原因は色々と考えられます。
- 単純に人数が足りない
- 配るコースが悪い
- そもそもチラシ自体効率が悪い
などなど、他にも色々あると思います。
その中で特にネックになっているであろう部分を改善していきます。
人員を増やすなどのお金がかかる部分は最後の手段として、まずは少ない経費で出来る部分から改善していくといいですね。
改善案が決まったらそれに沿ってまた新たな計画を立てていきます。
例えば、今回であればチラシ配りのコースを変えてみることにしましょう。
すると次の計画は、
売上目標:100万円
商品単価:2万円
成約目標:50件
集客目標:500人
チラシ配り:3000件
1日の行動目標:100件
※団地のみを集中的に回って効率よく配る
のようになるかもしれません。
そしてまた次のサイクルを回していきます。
するとまた新たな問題点が見えてくるので、そこを改善、次も改善、また改善・・・と繰り返していくわけです。
そうするうちに自然と目標値には近づいていきます。
まとめ
PDCAはとにかく早く回すということが大切です。
なので、ある程度早めにフィードバックがある分野の方が効果的に成果を上げていくことができます。
何度も言いますが、測定できるように目標を数値化するということを絶対に忘れないでください。
ほとんどの仕事は1ヶ月も測定すれば何かしらの結果が出てくることも多いと思うので、ガンガンと回してみてください。
あとは誰でもすぐに取り入れられる要素として、家計簿なんかにもPDCAサイクルは有効なのでぜひやってみてくださいね!
それでは今回は以上になります。
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